白魔道士になりたい

常にFLASHBACK

夢で逢えたら1

家からそんなに離れていない場所に、たまに行くバーがある。

お酒がそこまで強くない私。お酒の席は好きなので、友達と行ったり一人で行ったりしていた。

かっちは全くお酒が飲めない人だったので、一緒に行ったことはない。

 

 

8月のお盆中。

腐れ縁友達に沖縄料理屋さんで(かっちが死んじゃったってことを受け入れてなかった自分)と初対面した翌日の話だ。(9月17日の記事参照。リンクは…貼り方わからぬすまぬ)

 

その日私は近所に住んでいる友達に『夜ご飯作るから一緒に食べよう!』と誘われていた。

少ししか食べられない、長時間話せない、そんな私なのにいーよいーよと云って肉じゃがをご馳走になった。

帰り道、そのバーを横切った。

2月くらいに最後に行ってから全然行ってなかったなぁ。と思って、1回通り過ぎたのにまた戻ってドアを開けた。

 

中にはマスターが1人だった。

『あれーーぼっちちゃん!久しぶり!』と歓迎してくれた。

このマスターは博識で、おっとりした安心する喋り方で、とても居心地がいいのだ。

 

ちょっと他愛ないおしゃべりをしていたらかっちの話を振られた。

かっちを連れて来てはないものの既婚であることは話していたので、なんとなくお酒テンションも手伝って『ちょっと聞いてくださいよーー』って素直にその話に以降した。

 

辛かったね、頑張ったね、って労ってもらってからは、ひたすら(あの世ってどんなとこだ)トーク。

お盆らしいっちゃお盆らしいトークだなと今なら思う。

でもその時は(かっちが死んじゃったことを受け入れてなかった自分を知った翌日)な状態だったわけで。

ドラえもん、蘇生魔法、錬金術、そんなものが効かないこんなクソ世界の話じゃなくって霊界!!!あの世ってどんなとこなのよ!!!って久しぶりに前のめりになっていたように思える。アホだなほんと。

 

 

ぼっち『マスターよ、イタコとか霊媒師とか私全く信じてないんだけど、ほんとにいるのかなぁ。ほんとに力持ってるのかなぁ。』

マスター『僕はさぁ、元々その力を持っててもお金を貰う(生業)にしちゃった時点でもうその力って失われてると思うんだよなぁ。持論だけど。』

ぼっち『やだぁその持論めっちゃ説得力あるじゃん…』

マスター『なんか聞きたいことあんの?』

ぼっち『聞きたいことだらけだけど、今何を思ってるのかなぁとか。あとなんか近くに居るんだったら嬉しいなってだけなんですよねぇぇぇ(壮大すぎる溜息)』

マスター『なんとなくだけど、多分この人は見える人、っていう人ならいるよ?』

ぼっち『USO!?』

マスター『生業にしていない、普段はそういう話を全くしない、でも多分この人はちょっと変わった力を持ってるって人、たまに来るんだ。僕は沢山の人間を見てるから、なんとなく嘘か本当かは分かってるつもり。僕は霊感ゼロだけど!』

ぼっち『えーー会えたらすごくないww?』

マスター『偶然会えたら確かにすごいわwww』

 

 

ってな話をしながら飲んでた。

その話が終わった瞬間、お店のドアが開いた。

 


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