無事、かっちの実家まで行って帰ってこれた。
昨日は2回目の月命日だった。
お義父さんが白内障の手術をしたばっかりだって聞いたから、ちょっと顔見たかったのもあったし、お墓にも行きたい。
あとはちょっとだけ自分自身だけで無理がしたい。
そう思って、
①車でかっちの実家まで行き
②お義父さんお義母さんを乗せてお墓まで行き
③東京に戻ってくる
という初・車ぼっち+まだまだ免許取得1年ちょいの初心者な私にとって(ちょっとだけ無理をする)にぴったりなミッションを月命日に掲げて、行ってきた。
いつものレンタカー屋さんで車を借りる。
電話で『ちっさい乗用車で!』と伝えておいたのだが本当に小さい。
免許を取って半月後、1番最初にかっちの実家に帰った時に軽を借りたのだが、翌日肩こりが大変なことになったので、それからは毎回小さな乗用車にしていた。
(この時の里帰りは【デス☆ドライブ】と我々2人の間では名付けられている)。
当たり前だけど、1人なんだなぁ。
走り始めは正直恐さより、不安より、違和感の方が強かった。
なんで私免許取ったんだっけ。
かっちの里帰りを楽にしたかったからだったよなぁ。
でも私今1人じゃん。
助手席にかっちの写真を乗せてはいる。
きっと居るんだろう。
居てまた心配してくれているんだろう。
けど、やっぱり私は小さな車内に1人で。
1人なんだ。ぼうっとしてたらダメだ。って思ってからやっと恐さや不安が追いついてきた。
行きは渋滞に巻き込まれることなく、スムーズに高速を降りることができた。
道も間違ってないぞ、よしよし、いけるいける。なんだ、思ったより楽勝じゃん。と自分自身を褒め称えモード全開だった。
かっちの実家に着くまであと10分くらい?より見慣れた道に出たところで、急にぽろぽろと涙が出てきた。
いきなりすぎてびびった。
どんどん涙出てくるし、一度咳払いをしたら声も出て、なんだこれ、止まらない、どうしよう ってなった。
漫画みたいな涙と嗚咽が止まらない。
落ち着け落ち着け、とまれーとまれーと暗示をかける頭や精神状態は至って通常状態だっただけに、余計理解出来ない状況だった。
少し時間をかけてこの謎の涙と嗚咽をなんとかしようと思って、よく2人で寄ってたコンビニに車を停めた。
泣きながらコンビニで冷たいカフェオレを買った。
ハンカチで口元隠しながらだったけどさぞかし不審だっただろう。
パートのおばちゃんメンゴ。
車に戻って、カフェオレ飲んで、なんだなんだ、どうしちゃったんだ私。
順調に来てたやないか。あともうちょっとやで。がんばりーや。
と、なだめモードの私(なぜか脳内はエセ極まりない関西弁)。
悲しいとか、苦しいとか、寂しいとか、悔しいとか、しんどいとか、時には嬉しいとか、流す涙は大体、ざっくりとした意味を持っていた。
少なくとも今まで30年生きてきて、私が過去に流してきた涙はそうだった。
かっちの闘病中も私は1人でとことん泣いてきた。
いつもお風呂場で。
かっちが居なくなっちゃってからも、私は1人で泣いてきた。
家中そこいらで。ベッドで。仏壇の前で。リビングで。パソコンの前で。勿論お風呂場でも。場所や時間関係なく沢山泣いた。
でも全部感情発信だった。
悲しい苦しい寂しい悔しいしんどいの感情がそれぞれにあった。
自分の感情を完全に無視して流れてきた涙は初めてだったと思う。
なんでなのか、どうしてなのか、今の自分には分からないし、正直疲れてるから今考える気にもあんまりならない。
無事着けそうだなぁよくやった自分 ってテンションだったのにあの涙はなんだったんだろうか。
涙と嗚咽が止まってから、お義母さんに(もう着きます)って電話をかけた。