この1時間がなによりしんどく思えてきた。
23時台に乗ると、私の誕生日の時はかっちが、かっちの誕生日の時は私が、異様にそわそわじ出す。
何度経験したってそれは毎年の楽しい行事。
お互いがお互いのお誕生日になった瞬間。
0時を迎えて歳をひとつ重ねた瞬間に全力の『おめでとう!!!』を云いたい のだ。
誕生日によく、ちゃけてやっていたかっちぼっちルールがある。
(誕生日の人はもれなく王様ルール)である。
なんとも捻りのないネーミングセンスだ。
かっち『ぼっちのお誕生日だから、何でも云っていいよ!俺今日奴隷ね~www』
ぼっち『えーじゃあなんかおもしろいことやって!』
かっちが一発芸を披露。
冷静に考えればさほど面白くないことなのにアホほど笑う。
こんなバカみたいな遊びを1年のうち2回やっていたのだから、我々は真性のバカなんだと思う。
でも楽しかったなぁ。
毎年毎年。
守られて、助けられて、時には支えて。
刺激的なことはぶっちゃけかっちと居ると皆無だ。
でも、ほんとに恋に刺激っている?と私は思う。
私は、そのまま、かっちの創る優しい檻の中で飼い殺されたかった。
寂しいよ。
会いたいよ。
声聞きたいよ。
触れたいよ。
頭撫でてほしいよ。
笑顔が見たいよ。
思いを共有したいよ。
(泣かないでよーーもうーw)って云ってほしいよ。
一緒に歳を重ねたいよ。
もうこれ以上時間が進んでほしくないよ。
時間が止まってほしいよ。
ここにいてほしいよ。
生きててほしいよ。
会いたいよ、ほんとに、かっち。