音楽に救われてる話。
結婚式で、私がものすごく好きな曲を使った。
そら、全部好きな曲だし素敵な曲だったけど。
日常でずっと聞き続けられる曲。
毎日に寄り添ってくれる曲。
気付いたら隣にふと居るような そんな曲。
そんな曲が好きだ。
だからよく映画のサントラを聴くのかな って今気付いた。
その歌はVanessa Carltonの【A Thousand Miles】という曲だ。
聴けば(あぁ!)ってなる人多いと思う。
最初に聴いたのは高校生の時だったかな。
きれいな曲だな そう思った。
緩急がそんなにあるわけじゃないから、ずっと聴いてても疲れない。
晴れの日、雨の日、帰りが遅くなった帰り道、わくわくすることをしに行く道中、シーンを選ぶことなく散々聞いた。
籍を入れても、私たちの日常はとりわけなにも変わらなかった。
『ただいま』云って、一緒に好きなバラエティ番組とか見ながらご飯食べて、アホみたいな会話して、お風呂入って、ゲームして、『おやすみ』云って眠る。
そんな平穏な日常が続いてた。
ぴったりじゃん って思った。
緩急がそこまでなく、疲れない日々。
ずっと愛せる。ずっと大事に出来る。そんな日々とそんな曲。
気に入ってたのは曲と声だったから、歌詞は全く見てなかった。
さっき、何の気なしに和訳を調べてみた。
ら、とんでもなく悲しい歌だったのだ。
完全に、大切な人とのお別れの歌だった。
(もしも私が空に落ちていけたら
時間は私をおいてってくれるかな
一千マイルだって歩いてみせるから
もしも私が今夜、きみに会えるなら)
これはサビのとこの和訳。
タイトルの頭にAが付いてるのにMilesと複数形のsを付けているのは(絶対に辿り着けない距離)って解釈をしているサイトを見つけて、あぁ、この曲はこんなにも悲しい歌だったんだ と、衝撃を受けた。
ほんと、今日の朝のこと。
結婚式には合わない曲だったかぁ やっちまったなぁ なんて、ぼんやり思った。
それでも、かっちは多分(いいじゃん)って云うんだろうな。
おいおいなんでもいいのかよ って思うでしょう。
違うんだな。
かっちは私が選んだものならなんでもいいんだ。
なんて云ってみる。
悲しい歌でも、バカみたいにどんちゃんした歌でも、私の中には歌がある。
歌が、音楽があってよかったって、素直に思うよ。
やっぱりこの曲は大好き。
これからも私に寄り添ってくれるんだろうなぁって。根拠はないけど、そう思う。