白魔道士になりたい

常にFLASHBACK

BABY BABY.

お昼。

部屋の掃除をしていた。

洋服ダンスの上の(結婚式コーナー)なるものがある。

ウエルカムボードやリングピローやクマ。

あとはお式で使った自作の小物や、ヘッドドレスなんかを置いている場所。

そこの掃除をしていたら、タンスの隙間に落ちてしまっていた1枚のDVDケースを見つけた。

(あ、前に妹と見たDVDかぁ)って思って表紙をちゃんとよく見たら(PHOTO DATA)の文字。

 

びっくりなことに、写真のデータを私もかっちも見てなかったのである。

 

 

自分たちで頼んだちゃんとしたカメラマンさんに撮って頂いた膨大なデータ。

多方面からもらった写真のデータでお腹いっぱいになっていた ってのは最早云い訳にならない。

それでも、色んな人にたっくさん写真もらったし。

誰にも撮ってもらってないカットがあったらラッキーだなぁ。くらいに思ってた。

パソコンの電源を付けて、そんなラフな気持ちでディスクを読み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

中身を見て、なんで私たちはこれを見逃してしまったんだろう という気持ちにたちまち支配されてしまった。

やっぱりプロの方だ。

その写真を見るだけで、その時の気持ちがぶわーっと流れ込んでくるし、ワンシーンとしてすぐ思い出せる。

知らないカットも沢山あった。

こんなとこ、撮られてたんだぁ ってのがもう何枚も。

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かっちはこれを見られなかったんだよな。

なんでこんな大事なことを2人して忘れちゃってたんだろう。

これに関してはもう後悔でしかない。

映像だって、どんなに恥ずかしくたってやっぱり一緒に見たかった。

そんな追加の後悔も降ってきて、どんどん自分がやんになってきた。

やんになった自分で、そのデータを携帯に取り込んだ。

ほんと瞬間瞬間の行動だ。

これを今すぐ現像して、かっちコーナーに置かなくちゃって瞬間思って、財布と携帯とパーカーを持って家を飛び出した。

 

 

 

30枚ほど現像して、それらをちらちら見ながらの帰り道。

ショーウインドウ越しに見つけた私の格好はなかなか酷かった。

家着にしてるダルダルの黒いTシャツに黒いスキニー。

黒いパーカーに一番履く時に楽な黒い厚底サンダル。

勿論すっぴんだ。

髪の毛もボサボサ。

こんな酷い姿のまんま、昼間の街を歩いていたのか と肩を落とした。

早く家に帰らなきゃ。

早くかっちコーナーに置かなくちゃ。

そんな気持ちで小走りになった。

あと、こんな酷い格好でいる自分が、なんだかとてもいやだった。

 

 

 

 

 

家に帰ったら速攻でかっちコーナーに2枚飾った。

縦の全身と、私が一番すきだなぁって思った顔アップの2ショット。

かっちと私が顔を寄せて、くしゃって笑ってる写真。

くしゃって笑いすぎて、2人共目がないのwww

写真の中でかっちも私も本当に幸せそうで、いいなぁって思った。

いいなぁ。あの頃の私。

いや、あの頃の私だって大変だったし、しんどかったよ。

でもかっちが隣にいるからね。

もうそれだけでいいよね。

いいなぁ。

心底いいなぁ。なんて思う。

 

 

今月で10ヶ月経つのに、まだ後悔って降ってくるんだね。

しらなんだ。

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