昨日の夜は週に1回ペースで入ってるスタジオ練習の日だった。
もうちょっとでライブがあって、そのライブ前の最終スタジオ。
通し稽古ってやつだ。
スタジオに搬入していく機材や小道具の数々。
写真はおだやかでないパトライトwww
すごく冷静に考えてみた。
ライブ、めちゃくちゃ久しぶりだなぁって。
記憶カムバック用のツールとして大活躍な私のカメラロールを遡って見てみたら、多分最後にやったライブは2016年の1月。
かっちの病気が分かって、闘病中はスタジオやライブのペースをかなり落としていたんだけれども。
もう約1年半もやってなかったのかぁって。
そんなことを行きの電車で考えていた。
昔、今よりもっともっと、遥かに精力的に動いていた時期にかっちと私は出会った。
週3回スタジオに入り、ライブも毎週末。他の時間は曲作りとバイト。
売れたい って思って、音楽だけで稼げる人になりたい って夢を見ていた時期。
ちょうどその頃、動員を少しでも多く集めないといけない2マンライブがあった。
しがないインディーズバンドだ。
動員集めに躍起になってお客さんだけではなく、バンド仲間や普通の友達まで誰彼構わず誘いまくっていた。
まだそこまでの親密度ではなかったかっちにも声を掛けた。
ぼっち『大事なライブがあるから出来たら来てほしいのだけども…』
かっち『いいよ、いくよ。』
確かこんくらいの小さなやりとり。
社交辞令みたいな、消え入りそうなやりとりだった。
なんでこんなこと覚えてるのかって云ったら、私は(社交辞令)だと思っていた誘いを、かっちは(社交辞令)にしなかったからだ。
何時から
いつ
どこで
どんなイベント
これを深く聞かれなかったから、(あぁ、来てくれたらラッキーだな)くらいにしか思ってなかった。
なにせこの頃天井人だったからね、私の中のかっちは。
当日、メンバーみんなで頑張った甲斐もあって箱は人でいっぱいになった。
曲を何曲かやって、MC。客電がうっすら点いた時、後ろの方にある自販機に体を寄せているかっちを目視して、そらもーびっくりした。
(ほんとうにきてくれたんだ!)
(私のために忙しいのにきてくれたんだ!)
そんな気持ちが一瞬ぶわぁと私の身体中を駆け巡って、んで、嬉しくなった。
ライブが終わって、お客さんに挨拶やお礼を云って周ったり、新規でCDを買ってくれるお客さんたちと話を一通り終えてから、かっちの居た場所に向かった。
かっちはなんでもない風に『ぼっちすごいんだねぇ~。すごい、ちゃんとやっててびっくりした~w』と能天気にコーラを飲んでいた。
(大事なライブ)と私が云ったからか。会社の中で音楽通と云われている友達まで連れて来てくれていた。
HPとかで予定をチェックして、調べて来てくれた。
嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。
だからすごく鮮明な記憶として今も私の中に残ってる。
結果、その日のライブは動員数も内容も物販の売り上げも(かっけえ)結果で終わることが出来た。
かっちが私のライブを見にきたのは、これを含めて多分4,5回。
かっちが教祖様になって、
かっちのことがひたすらなんでも知りたくなって、
かっちと付き合うようになって、
かっちが教祖様じゃなくなって、天井人でもなくなって、
気持ち的に少し対等になって、
ただの彼氏になったら途端に恥ずかしくなった。
やっていることに対しては(かっこいい音楽やってますよ)なんてペロッと云えていたのに、かっちの前ではどうにもダメだった。
なんか女の子で居たいみたいな、そんなお花畑脳全開な+少女漫画思考になってしまうのだ。
だから『毎回はぜったいぜったいこないでね!』って謎の念押し。
『はいはいw楽しんできてね~w』っていっつも笑顔で送り出してくれてた。
そういえば音楽のことに口を出されたことって1回もなかったなぁ。
その頃から完全にかっちは(ぼっちが楽しいのが嬉しい)の人だったんだなぁ。
そんなん逆立ちしたってかなうまい。
菩薩かよ。
何度も思ったけどさ。
この人、人生何週目なんだろうなぁ~とかバカみたいなことよく考えてたなぁ。
(この人の人生に関わっていたい)
(あわよくば、なれるんなら大事なパーツになりたい)
って思ったの、生まれて初めてだった。
人生に深く関わらせてくれてありがとう。
きみの大事なパーツとして存在出来て、心底嬉しかったんだよ私。