一周忌の日はかっちの実家に泊まった。
いつもかっちと帰ると一緒に泊まる、かっちの部屋。
ほーんと、なんでここにいないんだろうなぁって思いながら、寝不足+アルコール+疲れもあって、ストンと眠りについた。
朝、お義母さんの作ってくれた朝ごはんを食べながら、昨日の記憶をなぞってみた。
お義父さん、お義母さん、お義姉さん、お義姉さん旦那さんといっぱい話したなぁ。
かけがえのない時間だったな。ありがたかったな。
みんなかっちのことが好きで、
最後まで諦め切れなくて、
強くて弱くて、
そんな空間が私に優しくないはずなかった。
夕方前に私は東京に帰った。
帰る場所は、かっちが過ごしたことのない街。
私もまだ半月ちょいしか知らない、そんな街。
私の選択に、私はもう嫌悪感を抱かない。
でも、時々襲ってくる(やだな)のせいで、物理的に動けなくなってしまう。
外に一歩出れば、なんとかなることはちょっとっつ理解してきた。
体感も十分ってくらい出来てる。
頼りになる、周りの人の気持ちやパワーにあやかれる自分もちゃんといた。
こんなに理屈が通らない世界があるなんて知らなかった。
とことんイレギュラーな毎日はまだ変わんなくって、
なにより苦しい。
悲しいって気持ちより、苦しいとか悔しい気持ちが今めきめきと育ってきているこの謎感覚。
寂しいのも勿論ある。
そんな時、人にどうしても頼ってしまう。
これが自分の最大の強くて、そんで弱いところだなぁって思う。
人と関わるってことは、どんな関わり方をしていても人を巻き込んでしまう。
それが恐かった。
恐かったから、心のどこかでセーブしつつ。
けど、今わりかしどーでもいいというか。
私が考えることじゃないな って簡単に思考を切り離すことが出来てしまうようになった。
自分のこういう部分に救われてきたりもしたけど、
自分のこういう部分が心底嫌いな自分もいる。
だって、そんなこと云いながらも完全に縋ることなんて出来ないんだから。
完全に頼ったり、縋ったりも出来ないくせに、人に対しての思いやりが減ってしまった気がして、そんな部分も(やだな)ポイントなのだ。
なのにやめることができない。
明日になったらまた違うこと思ってそうだし、云ってそう。
そんなことがどんどん歪に重なって、積ってく。