白魔道士になりたい

常にFLASHBACK

メトロノーム

私はからっぽじゃないらしい。

『でもほぼなんもないよ』って云った。

『でもほぼってことはちょっとは残ってんだろ』って云われた。

そのちょっとを使って歌を1曲作って欲しいと。

はてさて。これまたなんとも安い映画みたいだ。

映画だったらなーー超絶美化された私(ガッキーかあおいちゃん希望)が悩みながら、葛藤しながら、泣きながら、想いを馳せながら、それでもちゃんと書き上げるんだろう。

しかもウルトラスーパー名曲をだ。

それでエンドロール。ちゃんちゃん だ。

 

 

でもこれは残念ながら現実のことらしい。

私はイチ視聴者ではないのだ。

私が作らなきゃ終わらない映画だ。

 

書きかけの曲とか、ストックを使うのは、なんとなくズルなんだろうなぁと思う。

きっと彼はそういうことが云いたいんじゃ、したいんじゃないんだろうとも思う。

 

ルールはない。納期もない。テーマもない。

誰のためでもいいし、誰のためでなくてもいい。

1から曲を書くのは、本当に久しぶりだ。

なんでこんなことになってるんだか分かんないんだけどもね。

そんなこと云い出したらなんで私今ひとりなのかも分かんないんだけどさ。

 

真っ白なルーズリーフとギターの前で頭を抱えようかと思う。

でも本当に、なんにも出てこないんだよなぁ。

この前、手を加えた曲たちはちゃんとゴールがもうあったのだ。

なのに放っておいた。

なんでだかは分からない。

きっとその時は向き合いたくなかったんだねとしか云いようがない。

出来るのか、出来ないのか、何か変わるのか、何も変わらないのか。

今のこの感情欠落人間何か生み出せるのか。

分かんないけど、やってみる。

というようなことを書いておきたかった為だけの文。

おしまい

 


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