白魔道士になりたい

常にFLASHBACK

私はずっとそんな優しい夢を見ていたい

かっちの夢を見た。

いつも通り、仕事場から家に帰ってくるの。

病気の前みたく。

私は(あ~戻ってきてくれたんだぁ)って感じで、そんなに驚きがない。

かっちは超ナチュラルだった。

この半年が嘘のことみたいにすぐ、この生活にも慣れるんだろう なんて夢の中で冷静に思ってた。

そしたら私の脳内に【違和感を感じた瞬間に強制的にアウトになります】と謎アナウンスが鳴り響いた。

どんなゲームだよwwと今ならちょっと笑える。

でもその時は(かっちと私に関して云わせてもらえば、半年の隙間なんかないに等しいな)なんて男前なことを淡々と考えていた。

おいおい夢の中の私の方がかっこいいぞ。

どういうことだ!

 

 

 

かっち『今日もお昼からあげ定食食べにいっちゃった~w』

ぼっち『あの580円で白米おかわりできるとこだっけ?好きだねみんなwww』

かっち『会社から近いんだもん…あと珈琲も飲み放題だしw』

ぼっち『ほーん あ、今日の夜ご飯これだよ!(フライパンで作り中のナポリタンの具材ちら見せ)』

かっち『あ!俺の一番だいすきなやつ!!』

ぼっち『一番何個あるんだよwwwお風呂入れといたからはいっといで~w』

 

 

かっちはいっつも『これ俺の一番だいすきなやつ!!』って云う。

ナポリタンだろうが、煮物だろうが、ニラ玉だろうが、卵かけごはんだろうが。

好きなものにはいっつも云う台詞だ。

ほら、隙間なんかないじゃん。

かっちが居ないことのが違和感なんだってば。

夢の中の私は颯爽とパスタを茹でる。

 

お風呂から上がったかっちと一緒にご飯食べる。

これを今書きながら、本当に噛み締めている。

噛み締めながら書いている。

久しぶりにご飯食べられた。一緒に。

録画しといたガキ流しながら、いつも通りの食卓。

 

特別な会話なんかない。

ただちょこちょこ話しながら、笑って、それでいい。

だっていつもそうだったもん。

 

 

 

それから、少しまったりした後、一緒にベッドに入って眠った。

そこで夢は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

起きてすぐ、まず境目がわからなかった。

夢と現実の境目。

ベッドから降りて、隣の部屋にかっちが居るもんだと思って半身起こして、

立ち上がった瞬間、(あ、これ夢だったか)って気付いた。

気付いてすぐ、スマホのメモ帳に書き残した。

 

明らかに(夢だぜ!)って夢は、起きてすぐ夢だったことにショックを受けたり、もっと見てたかったなぁって落胆する。

その後で、でも夢で会えた。いい夢だったなぁって思う。

こんな風にリアルな夢。夢感ない夢だと、起きた後も暫く続いていて、その境目を見失う。

 

どっちの夢にも共通することは、その夢を噛み締めること。

かっちを恋しく思うこと。

夢でもいいからまた会いたいと思うこと だ。

 

いっそその境目が常になくなって、私にだけかっちが在ればいいかな なんて。

それでもきっと今の私よりは満たされるんだと思う。

 


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